協同運営というかたち
VOLVOXは、絵画・彫金・書・人形・コラージュなど多様な分野のアート・クラフト作家が協同で運営する表現空間として誕生しました。特定のオーナーや単一のディレクションに頼らず、作家自身が主体的に関わることで、それぞれの表現が自然に交差する場を目指していました。
展示会、ワークショップ、音楽イベントなど、形式にとらわれない企画を通じて、地域に根ざした文化の交流拠点として機能しました。
アート・クラフト作家が協同運営する表現空間 —— 2013年から2022年まで、三重県津市の四天王会館で活動したギャラリーです。
VOLVOXは、絵画・彫金・書・人形・コラージュなど多様な分野のアート・クラフト作家が協同で運営する表現空間として誕生しました。特定のオーナーや単一のディレクションに頼らず、作家自身が主体的に関わることで、それぞれの表現が自然に交差する場を目指していました。
展示会、ワークショップ、音楽イベントなど、形式にとらわれない企画を通じて、地域に根ざした文化の交流拠点として機能しました。
豊かな樹々に囲まれたレトロな雰囲気の四天王会館。その1階にVOLVOXはありました。三重県津市栄町1-888、JR・近鉄津駅から徒歩10分の場所です。
築年数を重ねたビルの落ち着いた佇まいが、展示される作品に独特の奥行きを与えていました。会館の駐車場は台数に限りがあり、多くの来訪者は近隣のコインパーキングを利用されていました。
詳しい地図や交通情報はアクセスのページをご覧ください。
VOLVOXは2013年に活動を開始し、約10年にわたって展覧会やイベントを開催してきました。創作人形作家・泰良木ゆめさんの個展(2014年)、パリ在住のMotomitsu Maeharaによるコラージュ展(2017年・2019年)、花いけ師を招いた27時間イベント「HANABACA Returns 花散るや 金輪際」(2019年)、西尾恭子「刻の風景Ⅱ」展(2021年)など、多彩な企画が実現しました。
2022年3月、三重県障がい者芸術活動支援センターとの共催による『栞のアーティストたち展 in 津』、泰良木ゆめ・井分潭風・西山英樹による二人展と追悼展示を経て、同月25日の波多信子展をもってVOLVOXは閉廊しました。10年の歩みを締めくくるにふさわしい、静かで豊かな幕引きでした。
VOLVOX運営会員一同より皆さまへの感謝の言葉は、ブログに掲載されています。
四天王会館の一階に位置したVOLVOXは、豊かな樹々に囲まれたレトロな建物の雰囲気そのものが、展示作品に奥行きを与える特別な空間でした。築年数を重ねたビルの落ち着いた佇まいは、訪れる人々に時間の経過を感じさせる独特の空気を醸し出していました。作家たちが協同で運営する表現空間として、絵画や彫金、書、人形、コラージュなど多様な分野の作品が自然に交差し合い、地域に根ざした文化の交流拠点として機能していました。特定のオーナーに依存しない運営形態は、作家自身が主体的に関わる自由な表現の場を生み出していたのです。
VOLVOXは2013年から2022年までの約十年にわたり、三重県津市の地で展覧会やワークショップ、音楽イベントなど形式にとらわれない企画を数多く開催してきました。創作人形作家や書家、彫金作家など、さまざまな分野のアーティストがそれぞれの表現を発表する場として機能し、作家同士の協同関係が新たな創作のきっかけを生むこともありました。閉廊を迎える最後の展覧会では、長年にわたりギャラリーと共に歩んできた作家による展示が行われ、十年の活動を締めくくるにふさわしい内容となりました。
ダークでムーディーな色調を基調としたVOLVOXの空間デザインは、深いネイビーからチャコールへと続く背景に、温かみのあるアンバーやフレームオレンジのアクセントが映える構成でした。白を基調とした見出しと、落ち着いたスレートブルーの補足テキストがコントラストを生み出し、太くコンデンスされたサンセリフ書体が力強い印象を与えていました。セクション間のゆとりある余白や、細いヘアラインの区切り線、かすかなグラデーションを帯びた背景パターンが、スタジオライクでエディトリアルな雰囲気を醸し出していました。橙の一色が静かな基調の中で唯一のエネルギッシュな彩りとして際立っていたのです。
豊かな樹々に囲まれたレトロな四天王会館。
その1階に、作家たちの表現空間はありました。